モラルハラスメント
モラルハラスメント(モラハラ)とは、
強い言葉や態度などによって相手の心を傷つける、精神的な暴力や嫌がらせのことです。
職場上で上司と部下などの力関係を背景に行われるパワーハラスメント(パワハラ)や、
性的な嫌がらせであるセクシャルハラスメント(セクハラ)も、
モラルハラスメント(モラハラ)の一種になります。
私達は『おしどり夫婦』だと思っていても、
知らぬ間に配偶者の心を傷つけていて、積もり積もるということもあるようです。
ただ、その言葉や態度がモラルハラスメント(モラハラ)に当たるか、
離婚の原因として主張出来るのか。
本人だけの思い込みでは、相手に対しては弱い主張になります。
モラルハラスメント(モラハラ)を受けて離婚を考えている場合、どのように、何をもって主張すべきか。
モラルハラスメント(モラハラ)の加害者として離婚を迫られている場合、どのように対処すべきか。
多くの離婚問題に取り組む当事務所へお尋ねいただくことが、解決の近道になります。
モラハラ夫と離婚をしたい場合
モラハラ夫からのモラハラ被害とは?
モラハラは、モラルハラスメントのことをいい、定義は様々ではありますが、大まかにいうと、相手の人格を否定するような発言をし、相手に精神的な苦痛を与えることをいいます。
どういった発言がモラハラにあたるかは、発言だけでなくその発言の際の状況や発言回数など総合的に判断するものなので、一概には言えませんが、
例えば
「どうしてこんなこともできないんだ」
「おまえはおかしい」
などといった相手を卑下する言葉から始まり、
極端な例でいうと
「おまえは生きている価値がない」
「死んだほうがいい」
などの暴言が一例として挙げられます。
また、モラハラ夫には、相手の行動を支配、コントロールしたがる傾向もあります。
モラハラの場合は自分で話し合って離婚することが困難
モラハラを受けている女性がモラハラ夫と離婚について話し合いをしようとしても、高圧的な態度をとられて自分の意見を正確に言えなかったり、暴言を吐かれて心が折れてしまうことも多いと思われます。
弁護士を入れることで解決に
そのため、弁護士を入れて話し合いをしたほうが早期かつ適切な解決になることが多いと思われます。モラハラ夫は、世間体を大事にし、家庭の外では常識人で通っていることが多いため、弁護士とは理性的に話し合いに応じる方も多いと思われます。また、自分で話し合いをする際の精神的苦痛から解放されるという点も大きなメリットと思われます。
話し合いが困難であれば速やかに調停へ
もちろん、すべてのモラハラ夫が、弁護士が間に入れば理性的に話し合いに応じるわけではありません。話し合いが困難であれば、速やかに調停を申し立てる必要があります。
モラハラを理由に慰謝料請求ができるか
モラハラを理由に夫に慰謝料請求ができるかについてですが、結論から言うと、慰謝料請求はできます。
ただし、夫がモラハラを認めない場合には、モラハラの証拠が必要になるため、ボイスレコーダーで暴言内容を録音する、暴言がある毎に日記帳に詳細なメモを残す、モラハラによって体調を崩した場合には病院に行って診断書を書いてもらうなど、証拠を残しておく必要があります。
最後に
モラハラの態様は多岐にわたるため、これがモラハラだ、と断定することは困難ですが、ご自身で違和感を感じた場合には、一度弁護士に相談してみてもよいかもしれません。
離婚の意思が固まっていない段階でも、弁護士に相談することで自分の状況を客観的に把握でき、万が一離婚せざるを得なくなった場合に備えることもできますので、早い段階での弁護士への相談をお勧めします。